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Mads Tolling

1980年生まれの36才のマッズ・トーリングのプロ活動はスタンリー・クラークバンドとしてワールドツアーから始まる。彼の才能がボストンのバークレー大学でジャン=リュック・ポンティに認められたのがきっかけである。そこからの音楽家としての快進撃はとどまるところを知らない。

マッズ・トーリング、国際的に活躍するヴァイオニスト兼作曲家。デンマークのコペンハーゲンで育ち、20才の頃にジャズをより追求するため、米国に移住する。元Turtle Island Quartetとベーシスト、スタンリー・クラークのバンドメンバー。

タートル・アイランド・カルテットのメンバーとして活動した9年間で、2006年と2008年、ベストクラシカル クロスオーバーアルバムのカテゴリーで“4+Four” と” A Love supreme – The Legacy of John Coltrane.” で二度グラミー賞を受賞。また、2015年にはグラミー賞に再度ノミネートされている。2016年には、ダウンビートマガジン誌の批評家選抜のライジングスターヴァイオリニストの第一位として選出されている。

2015年、マッズはマエストロ マイケル・モーガン率いるオークランド・イーストベイ・シンフォニー(Oakland Eastbay Symphony)とジェイミス・アーバイン財団から依頼されて、自身の25分、3楽章からなるジャズヴァイオリンコンチェルトを由緒あるパラマウント・シアターでシンフォニーと初演奏し、大成功を収めた。マッズはそれ以来、アメリカで自身のコンチェルトを演奏してきている。2017年9月には金沢ジャズ・ストリートでオーケストラ・アンサンブル金沢と初共演した。また、ジャズピアニスト秋吉敏子との共演も同イベントで果たしている。

また、デンマークのSankt Annae’s Awardと助成金をマーガレット女王から贈られている。また、Sonning Awardや Berkley Elvin Jones Awardも受賞している。デンマーク王室のフレデリック王子とメアリー王女にアメリカデンマーク大使館の50年記念イベントでも演奏している。

演奏者としての躍進は2002年バークリー音楽大学在学中に世界的に有名なジャン・リュック=ポンティ(Jean-Luc ponty)がスタンリー・クラークバンドにマッズを推薦した事で始まる。それ以来、マッズはThe Newport Jazz Festival, The Hollywood Bowl, to the Library of Congress, Yerba Buena Gardens and Herbst Theatreなど世界中の1000以上ものコンサートに出演している。スタンリー・クラークのアルバムの“Toys of Men”でもバイオリンを担当する。現在は自身のマッズ・トーリングカルテット率いている- 最新アルバムのMads Tolling & The Mads Men – Playing the 60sは1960年代の映画、TV、ラジオの人気ソング、をジャズバージョンにした曲から作られており”ミッション・インポッシブル“や“密の味”も収録されている。アルバムは、ボーカリストのケニー・ワシントンとスペンサー・デイと共演曲も収録さており2017年にリリースされた。同年、2ヶ月間ジャズラジオ のTOP30であった。

NPR’s Morning Editionにも特集された。ダウンビートマガジン、ストリングマガジン、ワシントンポスト、サンフランシスコクロニクルでも高評価のレビューを得ている。

演奏者としての活動以外にも、マッズ・トーリングは熟達した作曲家である。サックス演奏者である、ジョー・ロバーノ(Joe Lovano)とストリングオーケストラのために自身の作曲をアレンジする。マッズはヴィブラフォン演奏者のデイブ・サミュエル(Dave Samuels)とレコーディングや、R&Bシンガー、ティーナ・マリー(Teena Marie)の“La Dona”や、ジャズボーカリスト、アン・ハンプトン・カラウェイズ (Ann Hampton Callaways)の”At Last”でも演奏している。また、タートル・アイランド・カルテットの作曲やアレンジにも多数貢献した。

また、マッズはジャズと即興演奏の教育的な面でも尽力してきている。ヤマハの“サイレント・ストリングス”活動で、アメリカ、カナダ、ドバイ、日本におけるワークショップとマスタークラスに携わってきている。

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